講座・勉強会 実績

第7回 在宅医療勉強会を開催しました

第7回 在宅医療の勉強会を開催しました。20150319zaitaku-1

平成27年3月19日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。
当日は39名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
この勉強会は、医療と介護の専門職が一堂に会して、在宅に関する医療の基本的な学習を行い、知識や情報を共有しながら、顔が見える関係作りを目的として開催してきました。
今回が、愛知県から受託した在宅医療連携拠点推進事業としての最後の開催となるため、振り返りと交流を目的として、グループワークを行いました。
6グループに分かれて、「顔が見える連携に向けて」のテーマで、「勉強会に参加してよかったこと」「今後に向けて取り組んでみたいこと」を中心に意見交流を行いました。
いつもより参加者が少なかったのですが、「勉強会に参加したことで、今まで知らない人と交流ができ、連絡をしやすくなった」「医療の勉強は難しいが、何かどこかでつながっていくと思う」「今後は在宅医療の実際について事例を通して学びたい」など活発な意見交換がされました。
「在宅医療の勉強会」は、平成27年度も継続して実施していきますが、詳細が決まり次第ホームページ等でお知らせいたします。

第7回 在宅医療の勉強会グループワーク記録(抜粋)
テーマ「顔が見える連携に向けて」
1.勉強会に参加してよかったこと
・歯科以外のことが聞けた。歯科医師会の会員にも伝えていきたい。
・内容は難しかった。(医療職でないため用語が解らない)医療依存度が高いケースはドキッとするので、知識としては知っておきたい。以前より関係は濃厚になり、抵抗なく繋ぎやすくなった。
・貴重な話を聞けたが、生かしていく場がなかなか見つからない。地域の機関の意識の高さを感じた。事業は終了するが心強い。
・多職種がいるので、講義オンリーではなくもっと話し合える機会がもてる形がよい。
・訪問診療先でケアマネジャーに会った。この会でケアマネジャーの存在を知り合うことができた。医師や歯科医師の参加が増えないと進まない。
・専門的な勉強をしてくれたことがよかった。基礎的な内容だったが、一般の人にとってはよかった。
・時間がきっちり決まっていたので参加しやすかった。講師にとっては、1時間でまとめるには大変そうだった。
・顔を覚えてもらうため参加した。知らない人と交流できてよかった。
・議事録があって助かる
・在宅医療の必要性、どんなことができるか、もっとアピールが必要
・歯の知識は家族や利用者に反映できた。
・電話先の顔が分かるのは安心。
・参加前は世話になる方と思っていたが、勉強になる。在宅医療のあり方を再認識できた。
・他職種へのレクチャーが難しかった。不安だった反面話さないといけないという思いがあり勉強した。
・勉強会に出るようになってから在宅医療の記事に興味をもった。
2.顔が見える連携に向けて、勉強会で取り組んでみたらどうかと思うこと
①勉強会で学びたいテーマ・形式
・がん末期の方
・認知症で独居の方への支援
・成功事例や失敗した事例(ちょっと困った事例)を共有する。
・施設のことも知りたい。(例えば、介護老人保健施設での薬剤の算定方法など)
・薬剤師に薬の説明をしてほしい。
・患者を想定し、模擬的なシミュレーション
・歯科衛生士雇用の問題、熱心さ。歯科衛生士にも参加してもらうといい。
・ケアマネが知識を持つ。医療やアプローチの仕方。多職種がケアマネを知る。
・在宅医療について、市民へ啓蒙を行う必要がある。市民の方を入れる研修もあってよい。
②進行方法
・中級偏、上級偏など継続してレベルアップしてはどうか。
・テーマを絞って興味があるテーマだと主体性が増す。
・回数を少なくし間隔を空けて行うと参加しやすかった。
・対象者に合った内容や具体的なものだと良かった。
・参加者が主体的に参加するためには、時間を延長して質問や意見交換もできるとよい。
・質問や情報共有のために、交流会を入れるのはどうか。
・顔が見える機会がなかった。テーマごとにグループワークできると質疑しやすい。
・回数を少なくし間隔を空けて行うと参加しやすかった。
・対象者に合った内容や具体的なものだと良かった。
・参加者が主体的に参加するためには、時間を延長して質問や意見交換もできるとよい。
・質問や情報共有のために、交流会を入れるのはどうか。
・成功事例など顔が見える連携の必要性が理解できる勉強会であるとよい。
・その都度案内したほうがいいのでは。皆忘れてしまう。

第6回 在宅医療勉強会を開催しました

No6在宅医療の勉強会
第6回 在宅医療の勉強会を開催しました。

平成27年2月19日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。
当日は52名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
勉強会のテーマは、「在宅での排泄管理」と題して、ながお在宅クリニックの長尾強志先生にお話いただきました。
長尾先生からは、実際の事例を多く交えながら、排泄の管理のうち特に排便の管理や便秘に関する知識について詳しくお話しいただきました。先生は、「便秘の人は単に便を出せばよいということではない。その人の環境に配慮した排泄管理が大切である」と強調されました。

No6在宅医療の勉強会
 
 
参加者からは、「日ごろ便秘に対する詳しい勉強ができる機会がない中、とても有意義な時間をいただけました」「便秘薬の正しい知識を理解できました」といった意見を頂きました。

2015.2.19 在宅医療勉強会<第6回> まとめ
テーマ 在宅での排泄管理 ~自己導尿、カテーテル管理~
講 師 ながお在宅クリニック  長尾 強志先生
知 識 1.便秘の種類

急性便秘 機能性便秘 一過性便秘、急性偽性腸閉塞、機能的イレウス
器質性便秘 機会的イレウス(大腸癌、癒着等)、腸ねん転
慢性便秘 機能性便秘
過敏性腸症候群便秘型
症候性便秘 神経疾患、内分泌・代謝疾患、膠原病
薬剤性便秘 抗うつ剤、過剰な止痢薬
器質性便秘 クローン病、術後狭窄、腫瘍性狭窄

出典:三浦総一郎ほか:「便秘の病因、病態、便秘の薬物療法」日比紀文ほか(編)協和企画

2.ブリストル便形状スケール:Bristol Stool Form Scale

形   状
固くてコロコロの兎糞状の排便困難な便
ソーセージ状であるが固い便
表面にひび割れのあるソーセージ状の便
表面が滑らかで柔らかいソーセージ状、あるいは蛇のようなとぐろを巻く便
はっきりとしたしわのある柔らかい半分固形の便
境界がほぐれてふにゃふにゃの不定型の小片便、泥状便
水様で、固形物を含まない液体状の便

3.慢性便微笑患者の排便に関する三大症状(第一愁訴)
 1)排便回数減少(第2位)
 2)排便困難感(第1位)
 3)残便感(第3位)

4.便秘症状患者の服用刺激性下剤の常用の影響に注意
 ・メラノーシスコリの出現
 ・大腸形態の変化
 ・ハウストラ消失(注腸造影所見)

5.便秘の原因となる薬物がある
 ・麻酔薬
 ・抗コリン作用を持つ薬剤
 ・陽イオン含有薬

6.便秘の概念
 ■日本消化器病学会
 「便秘症」では、排便が数日に1回程度に減少し、排便感覚不規則で便の水分含有量が低下している状態を指すが、明確な定義は無い。

 ■一般に
 ・排便の「頻度」「便形状」「排便時の気分」「排便後の気分」などの状況を総合し評価

7.慢性便秘の診断アルゴリズム
 資料参照

8.便秘治療薬の主な成分

一般名 代表的な製品名
酸化マグネシウム マグラックス、マグミット
センナ、センノシド、ピコスルファートナトリウム アジャストAコーワ、ヨーデルS、プルゼニド、 アローゼン、ラキソベロン
ビサコジル、カルボキシメチルセルロース テレミンソフト、バルコーゼ
ジオクチルソジウム、スルホサクシネート ビーマス、ベンコール
ダイオウ、カンゾウ ツムラ大黄天草湯

9.便秘の警告兆候
 ・最近発症した便通異常
 ・体重減少
 ・大腸がんの家族歴
 ・直腸出血
 ・50歳以上

10.便秘の対処療法
<第一段階>
 ・生活習慣と食事指導
 ・便秘を誘発する薬剤の中止または減量
 ・繊維または膨張性下剤の投与
<第二段階>
 ・浸透圧性下剤の投与
 ・新薬のルビプロストン、リナクロチドは小腸からの水分分泌を促して便の水分含有量を増加させる。
 ・プルカロプリドは欧州で認可されている
<第三段階>
 ・刺激性下剤、浣腸、消化管運動賦活薬の投与
 ・刺激性下剤は頓用使用のみで、経口または座剤として投与され大腸運動を促進する
 ・消化管運動賦活薬は連用使用で大腸運動を促進する

コスト 医療保険の診療
事例紹介 事例1>87歳男性 要介護3
 ■主病名:アルツハイマー型認知症にてA施設入所中
 ■ADL:自力移動可能
 ■身体所見:腹雑音正常~亢進、外痔核あり
 ■内服薬:マグミット3錠 1日3回
 ■状 態:数週間前から弄便出現
 「弄便」とは・・・ 
 ・勝手にオムツを外し、室内や衣服にお漏らしをしてしまう。
 ・汚れたオムツをはずして隠し、布団や衣類を汚す
 ・オムツの中に自分の手を入れてしまい、排せつ物が手に付着する
 <対 策>
 ・まずは「叱らない事」
 ・オムツによる不快感を無くすため、小まめに交換する
 ・介護者が認知症の家族会などに参加し、他の人の対処法を聴くのもおすすめ
 ・トイレやポータブルトイレへの誘導をできるようにする

事例2>79歳女性 要介護2
 ■主病名:アルツハイマー型認知症
 ■ADL:日中廊下を歩きまわる程度
 ■身体所見:腹雑音正常~亢進
 ■内服薬:ソルダナ(12)2錠 1日1回 寝る前
 ■状 態:便は3日に1回。排便時に腹痛を伴う残便感あり
 <対 策>
 ・ソルダナを中止、マグミット(500)2錠開始
  →1週間後から毎日排便
   便秘の原因は、便秘薬

事例3>68歳女性 要介護2
 ■主病名:慢性関節リウマチ
 ■ADL:日中車いす生活
 ■身体所見:腹雑音低下
 ■内服薬:トラムセット導入後に毎日あった排便が3日に1回へ
<対 策>
・薬剤変更で改善

事例4>91歳 要介護4
 ■主病名:胃癌末期状態
 ■ADL:ベット上
 ■身体所見:腹雑音正常~亢進
 ■内服薬:マグミット(330)2錠
 ■状態:毎日泥状便。仙骨部に褥瘡を認める
<対 策>
 ・酸化マグネシウム中止
 ・訪問看護による摘便
 →便は5日に1回。褥瘡は改善
  便の出方も大事。その人の環境に考慮した排便管理が重要

質疑応答
備 考

平成26年度第3回多職種合同研修会・交流会を開催しました

第3回多職種合同研修会・交流会
  
     
平成27年1月31日(土曜日)に第3回の多職種合同研修会・交流会を江南市民文化会館第1会議室において開催しました。

第3回の研修会は、講演と交流会(グループワーク)の2部構成で実施し、研修会の終了後には懇親会を開催いたしました。73名の江南市に勤務する専門職の方々にお集まりいただきました。

  
  
第3回多職種合同研修会・交流会
第1部では、「地域包括ケアにおける在宅医療のあり方」と題し、JA長野厚生連佐久総合病院診療部長・小海診療所長である北澤彰浩先生にご講演いただきました。北澤先生からは、佐久総合病院での在宅医療の実際、さらに歯科医師、薬剤師、管理栄養士等多職種がチームで在宅医療を担うことの必要性についてお話いただきました。
参加者からは、「北澤先生の講演はわかりやすく、在宅診療をやっていくうえで大きな助けになった」「先生のお考えは、新たな視点に気づくことができ、考え方ひとつで周りにいる他職種の意識が一つ一つ大きく変化するのだと思いました」といった感想が寄せられ、大変満足度の高い講演となりました。

第3回多職種合同研修会・交流会
   
第2部では、「自分たちでできること・他職種に知ってほしいこと」と題し、グループワークを実施しました。グループ内には各職種をバランスよく配置し、自らの職種の役割を伝えること、さらに日ごろ業務の中で抱いている疑問や質問を他職種に投げかける機会とすることを目指しました。
参加者からは、「それぞれの職種の置かれている状況が良くわかった」「他職種の方と交流ができ、またご意見が聞けて良かったです。日ごろ聞けないこともお聞きできました」といった意見が寄せられました。

また、研修会終了後には1時間ほどの懇親会を実施しました。和やかな雰囲気の中、各々の交流を深める機会となりました。


第5回 在宅医療勉強会を開催しました

No5在宅医療の勉強会
第5回 在宅医療の勉強会を開催しました。

平成27年1月15日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。
当日は55名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
勉強会のテーマは、「在宅での呼吸管理 在宅酸素、人工呼吸器」と題して、池田医院院長の池田隆先生にお話いただきました。
池田先生からは、在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法の意義や対象、具体的な導入の流れについて詳しくお話しいただきました。

No5在宅医療の勉強会2

参加者からは、「実際関わっている事例がある。参考になった。」、「在宅でのイメージを共有することができた。」「基本の知識が勉強不足だったので、この機会に少しずつ学んでいこうと思いました。」といった意見を頂きました。

2015.1.15在宅医療勉強会<第5回> まとめ
テーマ 在宅での呼吸管理  ~在宅酸素、人工呼吸器~
講 師 池田医院 池田 隆先生
知 識 1.在宅酸素療法について(基礎編)
<目 的>
 在宅療養・社会復帰を可能とする
<意 義>
 ①療養を行いつつ社会活動も持続する
 ②療養中も趣味や生活習慣を持続する
 ③住み慣れた環境で療養する
<必要性>
 血液中の酸素が不足するために高濃度の酸素を吸う不必要がある
 酸素が不足したままの状態が長引くと肺以外の臓器に負担がかかり高血圧、心不全、
 狭心症、急性心筋梗塞などの合併症を引き起こす危険がある
<効 果>
 ①生存率の向上
 ②日常生活動作(ADL)の改善
 ③入院回数の減少
 ④肺性心の予防と改善
 ⑤生活の質(QOL)の向上
<対象患者数>
 患者数19,879人、COPD45%、肺結核後遺症12%、肺がん6%、肺線維症等18%
<対象疾患>
 高度慢性呼吸不全例、肺高血圧症、慢性心不全及びチアノーゼ型先天性心疾患
 高度慢性呼吸不全例のうち、在宅酸素療法導入時に動脈血酸素分圧55mmHg以下の者
 及び動脈血酸素分圧66mmHg以下
<導入の流れ>
診察→処方・デモ→機器の設置→定期的受診・指導
<外来時の指導項目>
 ・在宅酸素療法実施上の問題点の有無
 ・ADL低下の有無
 ・症状変化の有無確認(在宅日誌/息切れ・むくみ等)
 ・携帯酸素使用方法の確認、指導
 ・携帯酸素使用方法の確認、指導
 ・感染予防、リハビリの継続確認
 ・体調不良、増悪時のアクションプランの確認
 ・緊急時(機器の故障、災害含む)の対応方法の確認
<原 理>
 大気の21%である酸素濃度を、約78%を占める窒素を取り除き濃縮することで
 酸素濃度を90%程度に高めて供給
<お手入れ>
 ・毎日:空気取入口フィルタの掃除
 ・週に1度:空気取入口フィルタの水洗い
 *火気取扱いに注意が必要

2.在宅人工呼吸療法
<目 的>
 患者の呼吸に対して人工的に補助、管理すること
<TPPVとNPPVの違い>
【TPPV:気切下】
 ・挿管、気切が必要(侵襲的)
 ・感染のリスクがある
 ・会話が困難である
 ・食事も困難(胃瘻など)
 ・吸引が容易
 ・換気量の補償が可能
【NPPV:鼻マスク】
 ・マスクによる潰瘍の可能性がある
 ・感染のリスクはTPPVに比べて低い
 ・会話は比較的容易である
 ・食事も比較的容易に摂れる
 ・吸引が困難
 ・換気量の補償が難しい
<対象者>
 ①呼吸器疾患:肺結核症・慢性気管支炎・肺気腫・肺繊維症等
 ②神経・筋疾患:進行性筋ジストロフィー・筋萎縮性側索硬化症・脊髄性進行性筋萎縮・ポリオ後遺症・脳神経障害後遺症等
 ③その他の疾患・障害:胸郭運動障害・胸郭形成手術後・先天奇形・気管狭窄等
<対象患者数>
 ・TPPV478人COPDが72%占める
 ・NPPV2,753人COPDが26%、肺結核後遺症23%占める
<人工呼吸器による換気補助の種類>
 ・IPPV:侵襲的陽圧換気、気管挿管・気管切開
 ・NPPV:非侵襲的陽圧換気、鼻・口鼻マスク
<気管カニューレ>
 ・呼吸機能の障害により、十分な肺喚気ができない患者の気道確保、気道分泌物の除去、気管および気管切開孔の狭窄防止や保持、発声・呼吸訓練を行う際に使用
 ①補助呼吸
 ②呼吸管理

3.在宅移行の準備と取り巻く環境
条件1:患者様とご家族の意思
 ■最も重要なのは、患者とその家族の在宅移行への強い希望・要望があること
条件2:介護に必要な体制と手技等
 ■在宅療養時の介護者が(家族を含む)最低、2名以上確保できる事(24時間)
 ■在宅時の通常の診療や、緊急時の対応体制が十分確保できる事
 ■人工呼吸器や関連する医療機器の使用上の知識・技術が理解・取得できる事
<在宅移行までに必要な手技>
 ・人工呼吸器の取り扱いとトラブルの対処法
 ・蘇生バックの使用方法
 ・吸引器の取扱い吸引手技の方法
 ・呼吸訓練や体位ドレナージ・排痰方法
 ・食事(栄養摂取)の方法
 ・気道ケア・オーラルケア等
 ・入浴・洗髪・排便・排尿
 ・移動する時の方法
 ・緊急時の連絡方法
<在宅管理に必要なもの>
 ・外部バッテリー・充電器
 ・蘇生バック
 ・パルスオキシメーター
 ・吸引器(卓上型)・吸引器(ポータブル)
 ・吸引手技用品(カテーテル・消毒綿など)
 ・気道ケア用品(気管切開カニューレ・ガーゼ)
 ・体温計・血圧計・聴診器
 ・介護ベッド・車椅子
 ・意思伝達装置 
<在宅療養を取り巻く環境>
 在宅人工呼吸療法のネットワークが重要
 ・病院(主治医)
 ・診療所(地域主治医)
 ・訪問看護ステーション
 ・人工呼吸器業者
 ・調剤薬局
 ・ケアマネジャー・地域包括支援センター
 ・保健所
 ・行政

コスト <在宅酸素療法>
在宅酸素療法

<在宅人工呼吸療法>
 マスク式     6480点
 気管切開式    7480点

質疑応答 COPDの呼吸リハビリテーションのポイントや自己流で呼吸法が確立されているケースの対応、排痰について、パルスオキシメーターの購入費用など複数の質問がありました。
備 考

平成26年度第2回多職種合同研修会・交流会を開催しました

第2回多職種合同研修会・交流会
平成26年12月4日(木曜日)に第2回の多職種合同研修会・交流会を尾北医師会講堂において開催しました。
この研修会は、江南保健所、尾北歯科医師会、犬山扶桑歯科医師会のご協力を得て、『「口から食べる」を支える在宅での口腔ケアについて考えよう』をテーマに、開催しました。ながお在宅クリニック院長を座長に迎え、3人の方がそれぞれの立場から発表されるパネルデイスカッション形式で行い、101名の参加がありました。

まず最初に、長尾座長から、「在宅療養者の口腔内の問題、食事がとれないことがADLとQOLの低下につながる」と医師の立場で問題提起をされました。
続いて、総合犬山中央病院 摂食・嚥下障害看護認定看護師の可児智子さんから、「口から食べる」を支える、病院での看護師の役割や取り組みについてお話いただきました。
  
第2回多職種合同研修会・交流会2
次に、犬山扶桑歯科医師会長青木義忠先生から「訪問歯科診療の現状と課題」について、歯科訪問診療における基本的な考え方や在宅で行える処置などについてお話いただきました。
最後に摂食・嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士の池山豊子さんから「歯科衛生士が行う口腔機能管理」について、口腔機能低下の兆しを見逃さないための観察ポイントやアセスメントの重要性、胃ろうによる栄養から経口摂取ができるようになった方の事例を通して、「口から食べる」ことの重要性など現場での豊富な体験を交えてお話いただきました。

その後、フロアーから活発な質問、意見が出され「口腔環境の悪化は全身状態に影響することから、この研修会を機会に医科と歯科の連携が進むといい」という提案がありました。参加された方々からは、「在宅においての口腔ケアを歯科衛生士だけではなく、医科の先生、看護師さんなど多職種の方が積極的に取り組もうとしていることはとても有意義に思った」、「口腔ケアの重要性を再認識できた」、「利用者さんの日々の変化を見逃さないようにしたい」などの感想が寄せられました。


第4回 在宅医療の勉強会を開催しました

No4在宅医療の勉強会
第4回 在宅医療の勉強会を開催しました。

平成26年11月20日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。
当日は79名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
勉強会のテーマは、「在宅での栄養管理 胃ろう、点滴での管理の実際」と題して、ながお在宅クリニック長尾強志先生にお話いただきました。
長尾先生からは、患者さんの消化管の状態に応じた栄養の投与方法や輸液の基礎知識や管理方法、在宅医療に係るコスト等について、事例を通して具体にお話いただきました。
  
  
NO4在宅医療の勉強会2
  
  
参加者からは、「今まで点滴のことを医師に聞くことができなかったが、細かい内容が聞けてよかった」、「終末期の点滴の意味について再認識できた」といった意見を頂きました。

2014.11.20 在宅医療勉強会<第4回> まとめ
テーマ 在宅での栄養管理 ~胃ろう、点滴での管理の実際~
講 師 ながお在宅クリニック  長尾 強志 先生
知 識 1.栄養の投与方法
 消化管が安全に使用できるかどうか」の確認の上で
  ①経腸栄養→経鼻栄養、胃ろう(PEG)・腸ろう
  ②静脈栄養→抹消静脈栄養、中心静脈栄養

2.輸液の基礎
 輸液の考え方として
 ・必要な栄養補給を行いつつ(カロリー、各種栄養)
 ・ある程度の安全領域を設定した輸液開始(輸液量、電解質)
 ・不安な部分はモニターで補う(脈拍、尿量、血液検査、呼吸状態、レントゲン)
 体液と水分量
 ・体重の60%は水
 ・体液の浸透圧=285mOsm/l
 ・生理食塩水の浸透圧=308mOsm/l
 体液と浸透圧
 ・品質浸透圧:おもに動脈血側で水分移動に関係
 ・膠質浸透圧:おもに静脈血側での水分移動に関係

3.在宅医療の適応は?
 ・通院困難な方全員が対象になる

4.在宅生活を支えるために
 ・入院中の経腸栄養剤:給食費の範囲で濃厚流動食を使い、大量購入。大幅な値引きあり
 ・在宅での経腸栄養剤:栄養剤だけで月に3~4万円

消化管栄養剤 半消化管栄養剤
液 状 ツインライン ラコール
エンシュア・リキッド
エンシュアH
粉末状 エレンタール
エレンタールP
へバンED
アミノレバンEN

5.半固形栄養剤 短時間注入法
 ・液体と固形の両方の属性を持つ物質で、液状より固形に近い反流動体と定義され、粘性があり自由に変形することを特徴とする。
 ・栄養剤のほかにも、食事をミキサー化するミキサー食がある
 ・胃ろうからの半固形化栄養剤短時間注入法のメリット
   短時間で一度に栄養を注入できるため介護時間が少なくなる。適応患者かどうか確認必要。

6.終末期の抹消点滴の意味
 ・患者家族とスタッフの心理的負担を軽減
   点滴ボトルの下がった風景が、家族と医療・介護スタッフの情緒をケア
 ・医学的には、苦痛の少ない最後のためには点滴の差し控えは緩和ケアにもなる。
  自然死の実態=餓死ではない
   飢餓状態 →脳内にモルヒネ用物質が分泌される
   脱  水 →意識レベルが下がる
   酸欠状態 →脳内にモルヒネ用物質が分泌される
   炭酸ガス貯留 →麻酔作用あり
 「死に際は、なんらかの医療処置も行わなければ、夢うつつの気持ちのいい、穏やかな状態になるということです。これが、自然のしくみです。私たちの先祖はみんなこうして無事に死んでいったのです」
                            「大往生したければ医療と関わるな」より

社会保障制度
コスト
<在宅医療でのコスト>

医療費 1割負担 3割負担
基本料金 6,000円 18,000円
臨時往診 1,400円 4,200円
夜間緊急往診 2,200円 6,600円
管理料 +α +α
上限金額 12,000円 44,000円

<介護保険での費用>

介護認定 費用負担
要支援1 4970円
要支援2 10400円
要介護1 16580円
要介護2 19480円
要介護3 26750円
要介護4 30600円
要介護5 35830円

<経腸栄養の管理料>

栄養剤 成分栄養剤
在宅療養指導管理料 在宅寝たきり患者
処置指導管理料
1050点=10500円/月
在宅成分栄養
指導管理料
2500点=25000円/月
注入ポンプ 算定不可 注入ポンプ加算
1250点/月
ボトル・チューブ
その他消耗品
算定不可

栄養セット加算
2000点/月
事例紹介 症例1> 患 者:83才 女性(中肉中背、体重50kg) 
     既往歴:糖尿病、高血圧、心不全、脳梗塞
     主 訴:安静時呼吸苦難
     現病歴:昨日嘔吐してから呼吸苦が出現し、食事摂取が困難となった。症状が改善しないため受診した
     経 過:血液検査の結果「誤嚥性肺炎」の診断で入院。
         嚥下機能が破たんしている状態
         輸液としては、特に高齢者にはタンパク質をできるだけ投与する
         必要カロリー:1000~1500kcal  

症例2> 患 者:76才 女性(中肉中背、体重50kg)
     既往歴:糖尿病、腎不全(Crea3.4)心不全(BNP2400)
     主 訴:全身倦怠感
     経 過:腎不全が誘因と考えられる心不全増悪の診断で入院。
         入院後採血検査でK6.8と高値。高度の心不全により腸管浮腫をきたし、
         経口摂取困難なためCVルート挿入。
         1000cal/総水分量1000ml以内/日 K free  Na68Eq/日とし、
         糖尿病を考慮した高カロリー輸液を作りたい

質疑応答
備 考

在宅医療推進フェスティバルを開催いたしました

h26festival
11月23日(日曜日)の午後1時半から3時半まで、江南市民文化会館小ホールにて、在宅医療推進フェスティバルを開催いたしました。江南市、犬山市、扶桑町、大口町の尾北地域にお住いの方々を中心に、427名の住民、専門職の方々に参加していただきました。

 「最後までその人らしい生活を支える在宅医療」をテーマに、2部構成で講演会と専門職・家族による体験談の報告を行いました。
第1部では、医師・作家である鎌田實先生を講師にお招きし、「あなたの人生の最後をどこで過ごしたいですか」~いのちを支えるということ~についてご講演いただきました。
第2部では「家で介護するということ ~つながっている安心感を語る」をテーマに、実際にこの地域で在宅医療を経験されたご家族と、それを支えた医師、訪問看護師、介護支援専門員から、介護の体験談や専門職の支援、在宅医療の実際についてお話していただきました。

参加された住民の方々からは、
「こういうお話を初めて聞かせてもらい、とても上手で最後まで必死に聞かせてもらいました。私もそろそろ在宅医療の事を考えなきゃと思いました」
「在宅介護は大変だ、それは無理だと思っていました。でもいろいろな介護サービスを使って最期は自分の家で死を迎えることの大切さを学びました」

といった感想をいただきました。


第3回家族介護講座を開催しました

第3回家族介護講座
 平成26年11月13日(木曜日)の午前1時半から3時まで、江南市民文化会館で第3回家族介護講座を開催し、江南市、犬山市、扶桑町、大口町にお住まいで現在介護をされてみえる方、介護職に従事される方など84名が参加されました。
テーマは「知っていますか?在宅医療~ここまでできる在宅医療~」と題し、講師としてながお在宅クリニック院長の長尾強志医師にご講演いただきました。

第3回家族介護講座
長尾医師からは、在宅医療が進められている背景から、具体的な医療の内容や必要な費用まで詳しくご教示いただきました。 また、事例を挙げてご本人やご家族にとっての良い面も、揺れるお気持ちなどの大変な面もお話いただき、在宅医療の理想だけではなく、身近なこととして考えるきっかけになったのではないかと感じました。
  
  
  
  

参加者からは、「在宅医療についてイメージすることができました。」「今なぜ在宅医療なのか、しっかり考えることができる時間となりました。」といった声をいただきました。


平成26年度第1回多職種合同研修会・交流会を開催しました

第1回多職種合同研修会・交流会
平成26年10月25日(土曜日)に第1回の多職種合同研修会・交流会を江南厚生病院講堂において開催しました。
今年度は、江南市をモデル地域として、在宅医療連携拠点推進事業を行っていますので、
当日は、江南市を中心とした医師や歯科医師、薬剤師をはじめ看護職や医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャーや地域包括支援センターの専門職が82名参加しました。
第1部として、国立長寿医療研究センター在宅連携医療部長三浦久幸先生による「多職種協働による在宅チーム医療 ~江南市の在宅医療の課題~」について講演していただきました。
  
  
第1回多職種合同研修会・交流会  
  
  
  
第2部は、交流会として「10年後の在宅医療の夢を語る」というテーマで意見交換を行った後、グループの意見発表をしました。
三浦先生のご講演では、この先どのように在宅チーム医療が進んでいくのか、これから自分が何をしたらよいのか考える時間になった、多くの在宅医が増え、将来安心して暮らせる地域になってほしい、専門職の連携だけではなく、市民への啓発が必要と思ったなどの感想がありました。また、意見交換では、日ごろ接することができない専門職の方々の思いを聞くことができてよかった、顔がみえる関係づくりから同じ方向に向いていけそうだと感じたなど、ポジテイブな意見が多く出されました。

第1回多職種連携研修会・交流会
  
 
専門の異なる多職種によるチームでは、目標や情報の共有化や相互理解と役割分担が必要であり、円滑なコミュニケーションを図ることの重要性を実感出来ました。今後も顔の見える関係を作りながら、在宅医療と介護の連携を深める取り組みを進めていきます。


第3回 在宅医療の勉強会を開催しました

第3回在宅医療勉強会平成26年10月16日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。
当日は67名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
勉強会のテーマは、「糖尿病の患者の理解 インスリン自己注射」と題して、江南厚生病院 訪問看護認定看護師 伊藤裕基子さんに講師としてお話いただきました。
伊藤看護師からは、糖尿病が引き起こす合併症や、患者が在宅等でインスリン自己注射をする際の注意点について事例を交えながら分かりやすく説明していただきました。勉強会の後半では、質疑応答の時間を設け、参加している専門職がそれぞれの立場から糖尿病の患者にどのように関わっているか活発な意見交流が行われました。
  
  
  

第3回在宅医療勉強会
  
  
  参加者からは、「インスリン注射の方法、薬剤の種類について学ぶことが出来ました」、「訪問看護のかかわりが大切だと改めて感じた」、「色々な職種の人がそれぞれの立場で話をしてくれたことが大変役立った」といった意見を頂きました。

2014.10.16在宅医療勉強会<第3回> まとめ
テーマ 糖尿病の患者の理解 ~インスリン自己注射~
講 師 江南厚生病院 訪問看護認定看護師 伊藤裕基子 看護師
知 識 1)糖尿病患の患者の理解
 ■糖尿病患者は年々増えている
  新たに透析導入する患者 年間 約16000人
  失明する患者         約 4000人
  足切断の患者         約 3000人
 ■糖尿病の基礎知識
   血糖中の糖分(ブドウ糖)が高い状態(高血糖)が続く
   すい臓から出るインスリン(血糖を下げる働きの持つホルモン)の分泌不足によって生じる
   慢性高血糖を主とする代謝症候群
   正常血糖値:110mg/dlくらいまで
 ■血糖コントロール目標値
   2013年日本糖尿病学会学術集会において、合併症予防の為の血糖コントロール目標は、以下のとおりである。
    HbA1c(グリコエーワンシー)が 7.0%未満を目指すことが良い
     *採血時点から1~2ヶ月前の血糖の平均を表す値
     *国際標準化に伴いNGSP値で表記
   
   危険因子のコントロール目標
    ①血圧 130/80mmHg未満
    ②脂質 LDLコレステロール120mg/dl未満
        HDLコレステロール40mg/dl以上
        中性脂肪150未満(空腹時)
    ③喫煙
 ■糖尿病のタイプ
   ○ 1型:小児、若年性に多い
   ○ 2型:成人に多い
 ■低血糖症状
  「ひ・ど・い・て・は・ら」という覚え方がある
  「ひ」=冷や汗  「ど」=動悸 「い」=イライラ 「て」=手の震え
  「はら」=腹痛
 ■高血糖症状
   200台 症状なし
   300台 のどが渇く、多飲、多尿
   400台 やせてくる
   600台 だるくなる
   800台 動けなくなる
   1000台 亡くなる人もいる

2)糖尿病の合併症
 ■三大合併症:「し・め・じ」 
         「し」=神経障害 「め」=網膜症 「じ」=腎症
   動脈硬化症:進行する
   急性合併症:「糖尿病性こん睡」「感染症」
   歯周病
 ■大血管障害:「え・の・き」
         「え」=足壊疽 「の」=脳血管 「き」=狭心症、心筋梗塞

3)糖尿病の三大療法
 ■食事療法:基礎職
 ■運動療法:ウオーキング、ジョギング、水泳など
 ■薬物療法:①経口血糖降下薬
       ②インスリン自己注射 

4)インスリン自己注射
 ■絶対的適応:
   インスリン療法が無ければ生命・予後に重大な危機を招くような場合
     ①1型糖尿病
     ②糖尿病ケトアシドーシス性こん睡および高浸透圧性非ケトン性昏睡
     ③妊娠糖尿病
 ■相対的適応:
     ①2型糖尿病で、食事療法、運動療法、経口薬によっても血糖
   コントロールが十分でない時
     ②肝疾患、尽機能不全を合併し、経口薬が禁忌の時
     ③他疾患治療の為の副腎皮質ステロイド薬投与中で、インスリン以外では血糖コントロールが不十分なとき
 ■インスリン注射時の注意点がある
   注射の打ち方
   低血糖症状とその対処方法
   シックデイ:インスリン治療中に感染症による発熱、下痢、嘔吐、食欲不振または外傷や手術等の
   身体的ストレス等で食事摂取が出来なくなった状態    *対応方法がある

5)その他
 ■糖尿病治療のガイドラインがある
 ■インスリン注射が困難になった時は、内服薬に切り替えるなど、主治医と血糖
   コントロール方法を再検討する
 ■注射針などの医療器具の処理方法がある
   医療機関より患者さんに説明されている
   (コーヒーの空き瓶などふたのついた入れ物に入れて、病院へ持参して破棄するなど)
 ■主治医の病院に不明点は確認する事

コスト 医療保険、高額療養費制度
事例紹介 Aさん 70代男性  介護保険:要支援2
 ■疾患:2型糖尿病  ■家族:妻と二人暮らし 息子夫妻が近くにいる
 インスリン導入目的で入院。
 インスリン自己注射の指導を受けたが、退院後の管理に妻も不安なる為、介護保険のサービス導入を検討した。
 病院の相談室にて介入し、退院前に以下のサービスを導入する事になった。
 退院前カンファレンスを病院で実施し、退院日を決めて、退院。
 外来でのフォローをしている。
■サービス:
 ①訪問看護(インスリンの注射の主義や内服管理がうまくいっているかどうか確認、助言、サポート)
 ②訪問介護(ヘルパー:家事支援)
 ③ケアマネジャーによるモニタリング
質疑応答 *低血糖発作の症状とその対処方法
  →「知識」のところ参照
*通所サービス利用時の食事量が十分でない時のインスリンの単位数は?
  →あらかじめ、主治医に支持を確認しておくことが良い
   主治医とサービス事業者との連携の意味
*低血糖症状、高血糖症状に対するサービス利用時の対応は?  
  →ご本人の状態で、おこりうる症状を主治医とあらかじめ確認しておくと
   現場では安心がある。
備 考

第2回 家族介護講座を開催しました。

第2回家族介護講座「食べやすく、つくりやすい介護食の知識」を開催しました。
第2回家族介護講座1
平成26年10月16日(木曜日)の午前10時から12時半まで、江南市保健センターで第2回家族介護講座を開催し、江南市、犬山市、扶桑町、大口町にお住まいで現在介護をされてみえる方、介護職に従事される方など16名が参加されました。
テーマは「食べやすく、つくりやすい介護食の知識~家族と同じ食事を楽しくおいしく~」と題し、国立長寿医療研究センターの管理栄養士の方にご講義いただきました。

口や喉の構造と介護食についての講義を受けた後、グループに分かれ調理実習を行いました。普段家庭で作る献立をもとに、とろみ剤やゲル化剤を用いて介護食に応用する方法を学びました。
  
  
  
第2回家族介護講座2
  
  
  
参加者からは、
「とろみにも色々種類があり、違いが分かった。実際にミキサー食やゲル剤を使用した食べ物を口にして、実際の料理と食べ比べ違いがよく分かりました」「とても参考になりました。今日からまた頑張ります」
といった声をいただきました。


第2回 在宅医療の勉強会を開催しました

No2在宅医療勉強会
第2回 在宅医療の勉強会を開催しました。

平成26年9月18日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。
当日は61名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
勉強会のテーマは、「~歯周病菌は何をしているのか、口腔ケアの重要性~」と題して、江南歯科クリニック 中村富士嗣先生にお話していただきました。歯周病の基礎的な知識や歯周病菌が糖尿病など全身の病気を引き起こすメカニズムについてわかりやすく話されました。治療により口腔内が改善した事例を通して、要介護状態になる前から口腔ケアが大切であること、要介護状態になっても口腔内を清潔に保つことで全身状態の悪化を防ぐことができるので、介護従事者との連携が必要であることを強調されました。
No2在宅医療勉強会2
 
 
 
 
参加者からは、歯周病が糖尿病等の全身の病気に影響していることがよく理解できた。日ごろ関わっている高齢者やご家族に口腔ケアの大切さを伝えていきたい等の感想が聞かれました。

2014.9.18在宅医療勉強会<第2回> まとめ
テーマ 歯周病原菌?は何をしているのか ~口腔ケアの重要性~
講 師 尾北歯科医師会 中村富士嗣 先生
知 識 1)歯周病ってどんな病気?
・歯周病は沈黙の病気  「健康な歯ぐき」と「歯周病の歯ぐき」の違い

2)歯周組織とは
・歯周ポケット
・歯周病の進行と症状(歯肉炎)
・歯周病の進行と症状(軽度~中等と歯周炎)(重度歯周炎)
・歯周ポケットの測定:歯周ポケットの深さを測ることが大事
・歯のぐらつきの程度を測る
・歯槽骨の解けた程度を観察する:X線写真

3)歯周病が全身に及ぼす影響
・動脈硬化などの血管系の病気
・心臓の病気
・肺炎などの呼吸器疾患
・早期低体重児出産
・糖尿病など

4)歯周病菌が血液中に入る
・歯周病が糖尿病に影響する
  歯周病は糖尿病の第6番目の合併症
  <合併症とは・・・>
   ①糖尿病性網膜症 ②糖尿病性腎症 ③神経障害 ④細血管傷害 ⑤大血管傷害 ⑥歯周病 

5)歯周病治療が糖尿病に及ぼす影響がある
・在宅医療の中で、口腔の問題の改善は重要である
・予防には欠かせないセルフケアとプロフェッショナルケア

<資 料>
1:「歯の健康」基礎知識セミナーパワーポイント資料
2:インベーダー口腔内細菌

コスト 医療保険
事例紹介  
質疑応答  
備 考  

第1回 家族介護講座を開催しました

第1回家族介護講座「老いの風景から」~がんばらない介護をするための生き方~」を開催しました。
老いの風景から

平成26年9月17日(水曜日)の午後1時半から3時まで、江南市民文化会館で第1回家族介護講座を開催し、江南市、犬山市、扶桑町、大口町にお住まいで現在介護されてみえる方など43名が参加されました。
テーマは「老いの風景から」~がんばらない介護をするための生き方~」と題し、日本福祉大学中央福祉専門学校専任講師の渡辺哲雄先生にご講演いただきました。

先生からは、認知症の方に対する具体的なかかわり方について、ご自身の経験も交えて、本人をその気にさせる介護者の工夫やコツをお話いただきました。
また、家族の頑張りや努力にも限界があるため、認知症高齢者の方の暮らしを地域で支えるために「近隣の方々や企業をも巻き込んだ働きかけが必要である」というお言葉が印象的でした。
老いの風景から2
  
  
参加者からは、
「要介護となった人との接し方についてユーモアを交えてお話しいただき、こちらの気も楽になりそうです」
「義母の介護をしています。自分の行ってきたことに自信が持てませんでしたが、渡辺先生のお話で、間違いではなかったと思えました」

といった声をいただきました。


第1回 在宅医療勉強会を開催しました。

平成26年8月21日(木曜日)の午後8時から9時に、江南厚生病院講堂で開催しました。8月21日在宅医療勉強会1

当日は夜の遅い時間帯にもかかわらず、77名の医療・介護従事者にご参加いただきました。
勉強会のテーマは、「神経難病患者の在宅支援 ~神経難病について、その特徴と支援~」について、池田医院 池田 隆先生にお話していただきました。
難病の定義や特徴、在宅での医療管理などを話され、最後に、在宅医療は主治医一人ではできない、協力医、歯科医師、薬剤師、訪問看護師、ケアマネジャーなど多くの職種の方とのネットワークが大切であることを強調されました。
参加者からは、神経難病の進行状況がよくわかり、今後の役にたつ、事例を交えての話だったので、在宅医療をイメージしやすかった等の感想が聞かれました。
8月21日在宅医療勉強会2

今後も、平成27年3月までは、毎月第3木曜日午後8時から9時江南厚生病院講堂で行いますので、医療・介護従事者の方の多くの参加をお待ちしています。

2014.8.21 在宅医療勉強会<第1回> まとめ
テーマ 神経難病患者の在宅医療 ~神経難病について、その特徴と支援~
講 師 池田医院 池田 隆先生
知 識 1.難病の定義
<難病対策要綱>
①原因不明、治療方法未確立であり、かつ後遺症を残す恐れが少なくない疾病
②経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家庭の負担が重く、また精神的にも負担の大きい疾病
<特定疾患治療研究事業>
①診断基準が一応確立し
②かつ難治度、重症度が高く患者数が比較的少ないため、公費負担の方法をとらないと原因の究明、治療方法の開発等に困難をきたすおそれのある疾患

2.難病との特徴
・症状の変化が毎日ある。日によって変化が大きい等の特徴に加え、進行性の症状を有する。 
 大きな周期でよくなったり悪化するという難病特有の症状がみられる。
・半数以上で合併症や薬剤による副作用、二次障害がみられ、生活の質が損なわれやすいといえる。

3.神経・筋疾患は16疾病
・手足の運動が障害され、労働に必要な動作や日常生活上の動作である歩行、食事、整容などが十分にできなくなる。
・一般に治療効果が上がらず、時と共に臥床を余儀なくされ、介護負担が増します。
・考えたり感じたりする能力は低下しないことがほとんどであり、患者自身の葛藤や介護が十分でないことでの不満が起きますが、適切な介助や援助によってQOLが向上できる。

4.在宅医療で頻度の高い神経難病

   難病名 特徴 有病率
(10万人)
発症率
(10万人)
A 運動ニューロン病(ALS) 運動神経が障害 8~10人 2人
B パーキンソン病関連疾患
Ⅰ 進行性核上性麻痺
Ⅱ 大脳皮質基底核変性症
Ⅲ パーキンソン病
Ⅰ 振戦、固縮
Ⅱ 動作緩慢
Ⅲ 姿勢反射障害
150人 10~15人
C 脊髄小脳変性症(SCD)
多系統委縮症(MSA)
Ⅰ 線条体黒質変性症
Ⅱ オリーブ橋小脳委縮症
Ⅲ シャイドレーガー症候群
平衡機能障害
運動失調
Ⅰ パーキンソン症候
Ⅱ 開口制限
Ⅲ 自律神経障害
18.6人   

5.池田医院での対応数・看取り数(平成17年~22年)

疾 患 H17 H18 H19 H20 H21 H22 看取り
パーキンソン 13 15 11
SCD/MSA
ALS
ハンチントン
筋疾患
脳血管疾患
認知症
脳性麻痺
呼吸不全
悪性疾患
その他
看取り

6.特別な処置・管理の在宅医療
●経管栄養:胃瘻、中心静脈栄養
●排泄障害:バルン留置カテーテル
●呼吸管理:在宅酸素療法、鼻マスク式補助呼吸、気管切開、人工呼吸器
●褥瘡予防・管理:
●がんの緩和ケア:麻薬管理(麻薬の取り扱い)
●在宅における輸血:適応の決定など

7.在宅医療ネットワークの充実が必須 ~主治医一人ではできない~
●急性期対応、在宅支援対応、基幹病院の存在
●協力医、施門医療
●歯科診療
●訪問看護ステーション
●調剤薬局
●管理栄養士
●ケアマネジャー・地域包括支援センター
●地域医師会
●行政との連携

8.お勧めの参考書
チーム医療を担う医療人共通のテキスト
かなり一般の人にも分かりやすい文字量とイラスト入り。
「病気がみえる VOL.7 脳・神経」MEDIC MEDIA 定価3800円

社会保障制度
コスト
●特定疾患治療研究事業
56疾患が対象。難病患者の医療費の助成制度。治療費の自己負担分の一部を国と都道府県が公費負担として助成する。認定されると「特定疾患医療受給者証」が公布される。住所地を管轄する保健所が窓口。
2014年現在、指定する難病数を拡大する(300程度)予定で、まだ詳細は未決定。
●難病患者等居宅生活支援事業
難病患者の在宅支援サービス。窓口は市町の福祉課。他制度の活用ができない難病患者を対象にしている。
事例紹介 53歳 多系統萎縮症(MSA)
平成19年にパーキンソン症状で発症。1~2ヵ月で小脳症状も出現。徐々に四肢の運動障害進行。
平成24年4月に通院困難となり、池田医院へ紹介。すでに経口摂取障害があり、尿路感染症も併発。
このため胃瘻造設。留置カテーテル管理を開始する。在宅医療開始。
平成24年8月に両声帯麻痺にて気管切開施行。以後、自発呼吸下寝たきり状態。こうした事例を通して感じていることは、進行性疾患の為、なるべく早く胃瘻を造ってほしい。
病気自体の管理が良ければ、在宅で管理できる。
質疑応答 神経・筋疾患の特徴のこと、リハビリテーションのポイント、治療自体に向き合えないケースの場合の対応など複数のご質問がありました。
備 考

〒480-0144 愛知県丹羽郡大口町下小口6丁目122-2 TEL(0587)95-7020 FAX(0587)95-7021